
nano.では、社員が自分の目標や課題を整理するための「コーチング制度」を設けています。
ただ、「コーチング」という言葉に馴染みがない方も多く、内容が誤解されやすい部分もあります。
そのためこの記事では、 コーチングとは何か、nano.がこの制度を用意している理由、そして具体的な活用方法を紹介していきたいと思います。
そもそもコーチングとは
コーチングとは、対話を通して自分の考えを言葉にし、選択の基準を整えていくプロセスです。
話す中で論点が整理され、「いま何を優先するか」「どこから手をつけるか」を自分の判断で決めやすくなります。
仕事では、やること自体は見えているのに、優先順位がつけられないことがあります。
選択肢が増えるほど、何を基準に決めるべきか迷う場面も出てきます。
コーチングは、そうした迷いを対話の中でほどきながら、自分の中の判断軸をはっきりさせていくためのプロセスです。
なぜコーチング制度を用意しているのか
nano.では「自分=ブランド」というビジョンを掲げています。
自分らしさを理解し、自分の仕事に付加価値をつくりながら、自分というブランドを育てていく。
そんな働き方を組織の中心に置いています。
nano.が考える成長は、単にスキルを増やすことだけではありません。
自分の強みを理解し、それを使って、目の前の人に価値を返せるようになることです。
相手が今、何を求めているのか。
何に困っていて、どこでつまずいているのか。
そこを観察し、自分ならではの強みで解決していく。
その積み重ねが信頼につながり、「あなたがいてよかった」と言われる仕事につながっていきます。
その価値提供を続けるには、自分の強みを理解し、使い方を再現できる形にしていく必要があります。
自分はどんな場面で力を発揮できるのか。
逆に、どんなときに判断がぶれやすいのか。
自己理解が深まるほど、相手の状況を見て動く余裕が生まれ、強みの使いどころも選べるようになります。
コーチング制度は、そうした強みや判断軸を言葉にし、仕事の中で使える形に整えるための時間です。
「自分=ブランド」を実現するために、必要な土台として用意しています。

どんなときに活用できるか
コーチング制度は、「答えを出すため」というより、考えを前に進めるために使っていただきたい制度です。
たとえば、次のようなタイミングです。
・目標はあるが、優先順位が決めきれないとき
・今のやり方を続けるべきか、変えるべきか迷っているとき
・自分の強みを明確にしたいときや、その強みを今の仕事でどう活かせばいいか整理したいとき
・相手の要望は分かるが、どこまで踏み込むべきか判断に迷うとき
・チーム内での立ち回りや伝え方を見直したいとき
・次に伸ばすべきスキルや経験を整理したいとき
・将来の選択肢を増やすために、今やるべきことを決めたいとき
など…
また、コーチング制度の利用は希望制です。
「話したい」と思ったタイミングで申請し、自分に合う形で活用できます。
・テーマ:仕事/キャリア/チームのことなど自由
・頻度:週1回の人もいれば、数週間に1回の人もいます
・担当者:複数の担当者の中から、「この人と話したい」と思う相手を選べます。
まずは一度使ってみて、合う頻度や使い方を決めていく。 そんなスタンスで利用できる制度です。
主なコーチングの進め方
コーチング制度では主に次の3つのステップで整理を進めていきます。
1. 状況を整理する
いま何が起きているのか、どこで迷っているのかなどを、事実と感情を分けながら現在地を言葉にします。
2. 選択肢を広げる
自分の中にある前提や思い込みを確認しながら、他にどんな行動の選択肢があるかを探します。
たとえば、「AかBか」だけでなく、「Cという選択肢はないか?」といったイメージで視野を広げていきます。
3. 判断基準をそろえる
最終的に大切にしたいことは何か、今回は何を優先するのかなどを、自分の基準を明確にして、次の一歩を決めます。
話がまとまっていなくても問題ありません。
対話の中で、順番に整理していきます。
メンター制度との違い
nano.には、メンター制度とコーチング制度の両方があります。
どちらも対話の時間ですが、目的が異なります。
メンター制度は、日々の業務や自分の状態を整理するための時間です。
いま何が負担になっているのか、どこで詰まっているのかを言葉にし、状況を冷静に捉え直します。
迷いや違和感を整理し、落ち着いて仕事に向き合える状態をつくることが目的です。
コーチング制度は、目標や課題を整理し、自分の判断基準をはっきりさせるための時間です。
自分の強みをどこでどう使うか、目の前の相手にどう価値を返すかも含めて考えを深め、 次に何を優先し、どんなアクションを起こすのかを自分で決めていきます。
扱うテーマとゴールが違うため、そのときの状況に応じて使い分けられるようにしています。
最後に
人は応援してくれる人や支えてくれる人がいるだけで、挑戦しやすくなります。
ただ、それは「守られる側」でいることとは違います。
誰かに応援されるためには、自分も誰かに価値を届けられる存在である必要があります。
自分の強みを理解し、目の前の相手にどう役立てるかを考え、行動し続ける。
その積み重ねが信頼になり、人とのつながりになり、人生の選択肢を広げていく。
nano.のコーチング制度は、その土台を整えるための時間として用意しています。

