nano.には、年に一度、自分の一年を振り返り、目標を設計し直す仕組みがあります。
それが「マイビジョン実現プログラム」です。
自己採点も行いますし、上長との評価面談もあります。
ただ、ここで扱うのは“点数の優劣”ではありません。
その点数を材料にして、「自分はどこへ向かいたいのか」「次の一年で何に挑戦するのか」を言葉にしていくことが目的です。
この記事では、この制度の考え方、面談の流れ、そして評価をどう未来に活かしているのかを具体的に紹介します。
マイビジョン実現プログラム -人事考課制度-とは
nano.でも面談を通して評価は行いますが、この制度の中心に置きたいのは、点数で優劣を決めることではなく、自分の目標を更新し、次の一年の動き方を決めることです。
その意図が誤解なく伝わりやすいように、nano.ではあえて「評価制度」という呼び方をせず、「マイビジョン実現プログラム」と名付けています。
ここでいう「マイビジョン」とは、会社の目標ではなく、自分自身が目指す状態(ありたい姿)のことです。
面談でやること(進め方)
マイビジョン実現プログラムの面談は、次の流れで進みます。
1.自己採点を記入する
まず本人が、自分の1年を振り返りながら自己採点を行います。
ここでは「できた/できなかった」を感覚で書くのではなく、点数の根拠になる出来事や行動もあわせて整理します。
2.上長(または経営陣)と1年を振り返る
本人の自己採点と実際の出来事を照らし合わせながら、この1年の動きを確認します。
もちろん成果だけでなく、日々の行動の取り方、チームの中での立ち回り方、周囲への影響なども含めて振り返ります。
3.評価の差分をすり合わせる
自己採点と、上長側の見立てに差がある場合は、その理由を確認します。
「どの場面を見てそう判断したか」「どの行動が評価につながったか」を具体の事実ベースで揃えていきます。
4.次の1年のテーマを決める
振り返りの内容を踏まえて、次の1年で何に取り組むかを決めます。
「何を伸ばすか」「何をやめるか/減らすか」「どんな状態を目指すか」を言語化し、1年の方針として明確にする。
こうして、振り返りで終わらせず、次の一年の行動に必ずつなげるところまでを面談の役割にしています。
この制度をどう活用するか
マイビジョン実現プログラムは、面談の場だけで完結する制度ではありません。
面談で決めた「次の一年の方針」を、日々の仕事の判断に使える状態にすることが重要です。
たとえば、
・迷ったときに「今年の方針に合っているか」で優先順位を決める
・新しい仕事を任されるときに「今年やると決めたテーマに沿っているか」で受け方を判断する
・うまくいかなかったときに「どこで判断がズレたのか」を振り返り、次の打ち手を考える
こうした使い方ができるように、面談では「今年のテーマ」や「目指す状態」を具体的に言葉にして残します。
点数をつけて終わるのではなく、仕事の中で迷ったときに立ち戻れる基準をつくり、ビジョンに向けてまっすぐ進んでいけること。
それが、マイビジョン実現プログラムの活用方法です。
マイビジョン実現プログラムに込めた願い
働く時間は、人生の大きな割合を占めます。
だからこそ、その時間を「会社のため」だけで終わらせたくないと考えています。
マイビジョン実現プログラムで扱っているのは、会社の目標ではなく、一人ひとりの人生の目標です。
・どんな経験を積みたいのか。
・どんな力を身につけたいのか。
・どんな状態になれていたら、この一年に意味があったと言えるのか。
それを本人の言葉で整理し、会社と共有し、次の一年に反映させていく。
会社が方向を決めるのではなく、本人が決めた方向にどう近づくかを一緒に考える。
この制度は、人を縛るためのものではなく、一年という区切りを使って、自分の現在地と目標の距離を測り直すための時間です。
評価される側で終わらず、自分の人生を自分らしく更新していけるように。
マイビジョン実現プログラムは、そのための仕組みです。

