やりたいことを全部やる

Position / Project Manager
Name / Hiroshi Goto

Story

  • 社会人1社目

    高校卒業後、佐賀から関西へ渡り小売業に就職するも、3か月で退職。この経験が、「自分は何を仕事にしたいのか」を考える原点となった。

  • ブライダルとの出会い

    地元でブライダルの現場を経験後、プランナー1級を取得。福岡のブライダル企業で年間約500件の結婚式に携わり、接客と運営の基礎を身につけた。

  • キャリアの転機

    一組一組と向き合う仕事を求めて転職し、転職先の会社で営業賞を受賞。次期支配人候補として評価される中、葛藤を抱え環境を変える決断をした。

  • nano.での現在地

    nano.入社後、新規案件の立ち上げや現場体制の構築を担い、「なし婚」をなくすという目的のもと、事業と現場の両面から組織を支え、事業成長を牽引している。

結果しか信じていなかった、あの頃の自分

今はnano.で新規案件の条件交渉やプロジェクトの立ち上げ、人員の選定、オペレーションの構築、現場の統括まで、かなり幅広い業務に携わっています。
会社の売上と、現場で起きているリアル。その両方を背負う立場です。

仕事で一番大切にしているのは、会社にきちんと売上をつくることと、働く人が快適に、正しく評価される環境をつくること。
どちらか一方だけでは意味がないと思っています。
特に意識しているのは、若いメンバーが萎縮せず、のびのびと働ける状態をつくることですね。

一方で、昔からそう考えていたかと言われると、まったく違います。
nano.に入社する前は営業職でした。
ロジカルで数字が好きで、とにかく結果がすべて。
売上や達成率を見ていれば、自分の仕事は評価できると思っていました。

不安があるかと聞かれれば、「ないですね」と即答していたと思います。
やると決めた以上、不安が残らないところまで準備する。
数字で説明できない状態は、自分の中では未完成でした。

その反面、人に気をつかうことは正直得意ではありませんでした。
当時の僕にとって「人」は、支え合う仲間というより、成果を競い合う存在に近かったと思います。

結果が出ていれば正しい。出ていなければ、理由は後回し。そんな感覚で仕事をしていました。

今振り返ると、数字の裏側にいる人の気持ちや、現場の空気を、どこか他人事のように扱っていたのかもしれません。
あの頃の僕はまだ、“人と一緒に働く”ということが、どういう意味を持つのかを、本当には分かっていなかったのだと思います。

遠回りに見えて、すべてが線になったキャリア

高校を卒業して、佐賀から関西へ出ました。
最初に就職したのは、関西を中心に展開するスーパーマーケットチェーンです。

ただ、入社式の日。式が終わった直後に、「ここじゃないな」という感情が、かなりはっきりと湧いてきました。
理由を言語化できたわけではありません。でもその違和感をごまかすことができず、3ヶ月後には退職していました。
今思えば、かなり思い切った決断だったと思います。

地元の佐賀に戻ってから、ブライダルの常勤アルバイトを始めました。
最初は「とりあえず働く」という感覚に近かったのですが、現場に立つうちに、少しずつ気持ちが変わっていきました。

一組一組の新郎新婦に向き合い、式が終わったあとに見せてくれる表情を間近で見る。
その積み重ねの中で、「この仕事をきちんと突き詰められたら、面白いかもしれない」と思うようになったんです。「もっと学びたい」そう思えたのは、社会人になってから初めてのことでした。

週に一度、福岡へ通いながら、ウエディングプランナー1級の資格を取得しました。
決して楽ではありませんでしたが、この経験は、今でも自分の中で大きな自信になっています。

その後、福岡を拠点とする、ブライダル企業に入社し、年間500件ほどの結婚式を担当しました。
4〜5人で現場を回す、多忙な環境です。
一件一件にじっくり時間をかける余裕はなく、自然と「どうすれば滞りなく現場が回るか」を考えるようになりました。
今振り返ると、この時期にオペレーション軸で物事を見る癖が身についたのだと思います。

ただ、数をこなす中で、「もっと一組一組に向き合いたい」という気持ちも、同時に強くなっていきました。
その想いから、より顧客との距離が近いブライダル企業へ転職します。
この会社では、結婚式を検討されている新郎新婦にご契約をいただく新規プランナーとして結果を出し、営業賞をいただくこともできました。周囲からの評価も高く、次期支配人候補として名前が挙がるような立場になります。

このまま続ければ、支配人になる未来は、かなり現実的だったと思います。
それでも、どこか引っかかる感覚が消えませんでした。
結果は出ている。評価もされている。でも、その延長線にある未来に心から納得できているかと聞かれると、そうではなかった。

この頃から、「結果を出すこと」だけでは測れない何かを無意識に探し始めていたのだと思います。

「自由すぎる会社」との出会い

そのタイミングで、新卒で社会人になった頃に出会った中野翔平(現nano.ブランドマネージャー)から一本の電話がありました。

「仕事、、、辞めようかな」

深刻そうに言うわけでもなく、でも冗談とも言い切れない。
その一言が、なぜか強く心に残りました。
今思えば、僕自身も同じような違和感を抱えていたんだと思います。

会社に属するという働き方が、本当に自分に合っているのか。結果を出し続けた先に心から納得できる未来があるのか。

いずれは自分自身で何かをやりたい。
そんな想いと中野の迷いが重なり、二人で独立を視野に入れて動き始めました。
正直、この時点でブライダルの仕事を続けるつもりはほとんどありませんでした。


そんな中で出会ったのがnano.という会社です。

本音を言えば、最初は“未来へのつなぎ”という感覚でした。
腰を据えて働く場所というより、次のステップまでの時間を過ごす場所。
それくらいの距離感で考えていたと思います。

入社のきっかけになったのは、nano.創業者である嚴さんとの出会いでした。
第一印象は、正直かなり強烈でした。

賑やかで、しつこくて、少し胡散臭い人だな、と(笑)。

でも話を重ねるうちに、不思議な感覚を覚えるようになります。
なぜ、まだ実績も十分とは言えない僕たち二人に、大切な会社やプロジェクトを任せようとするのか。
その判断が、どうしても理解できなかった。同時に、「こんなに自由な会社は他にないな」とも感じていました。

やり方も、答えも、最初から用意されていない。
任されるのは役割だけ。あとは自分たちで考え、決めて、動くしかない。
その自由さと覚悟に、次第に強く惹かれていきました。

熊本県の結婚式場立ち上げマネージャーとして入社し、最初に直面した課題は大きく二つありました。
ひとつは、何も整っていない状態から仕組みや形をつくり上げていくこと。
もうひとつは、クライアント対応の難しさでした。

プロジェクトの立ち上げ当初、心から信頼できる存在は中野しかいません。
クライアントも、nano.の仲間も、現場のキャストたちも、全員が手探り。
それぞれが自分の立場を守ることで精一杯で、当日のオペレーションでは衝突することも少なくありませんでした。

今振り返ると、その頃の自分はかなり視野が狭かったと思います。
正しさを優先するあまり人の話を十分に聞けていなかった。
「もっと耳を傾けていたら、違う結果もあったかもしれない」そう思う場面は何度もありました。

この経験を通して、仕事の正解は一つじゃない。
そして、人と向き合うことから逃げていては何も前に進まない。
そんなことを、少しずつ実感し始めた時期だったと思います。

厳しさしかなかった自分が、変わった理由

昔の僕は、とにかく結果と時間に対して厳しかったと思います。
現場がどれだけ大変でも、数字が出ていなければ意味がない。
そんな感覚で仕事をしていましたし、愛情や感情を前に出すタイプでもありませんでした。

今では、周囲から
「優しくなった」
「柔らかくなった」
「丸くなった」
と言われることが増えました。

正直自分ではそこまで実感があるわけではありません。
ただ、変われたきっかけがnano.であることは間違いないですし、何より「一人の人間として、大切な仕事を任せてもらえている環境」が大きかったと感じています。

nano.では、「誰が何を背負っているか」がはっきりしています。
任されている以上、逃げられない。でも同時に、失敗したときに一人で抱え込まなくていい。
その環境の中で、自然と考え方が変わっていきました。

今は、忙しいときやトラブルが起きたとき、チームが悩んでいるときほど、冷静でいることを意識しています。

感情を出さないというより、感情に振り回されないこと。
本質を見極め、答えにたどり着くまでの道筋をつくる。

それが、自分の役割だと思っています。
ピークタイムでこそ力を発揮できるタイプです。

仲間やクライアントから信頼を得るために大切なのは、
・言葉を変えることではなく、行動を変えること。
・どの会場に行ってもクライアントからアイデアを求められるようになったこと。
・部下から自然といじられるようになったこと。
・経営陣から大きな役割を任され、数字を預けてもらっていること。

そうした一つひとつの積み重ねが、今の自分をつくってくれているのだと思います。


相方の中野との関係について聞かれると「自分とは真逆だからこそ、全部が魅力」と答えます。
価値観も、得意なことも違う。
だからこそ補い合える関係であり、僕自身が変われた大きな理由の一つでもあります。

結果を出すために人を動かすのではなく、人と向き合った先に結果がある。
今の僕を縁取っている大切な考え方です。

ゴールではなく、手段としての仕事

仕事の楽しいところは?と聞かれたら、迷わず「全部」と答えます。
楽しいと思えなくなったらきっとこの仕事は続けられない。
それくらいの確信があります。

もちろん、簡単なことばかりではありません。
むしろ難しいのは、人との関わりです。
クライアントも、プランナーも、働くメンバーも、一人ひとり違う。
そこに明確な正解はありません。

ミスが起きたときに大切にしているのは、スピードと誠意です。
まずはきちんと向き合うこと。
そのうえで、二度と起きないように本質的な原因を突き詰めていく。

もしチームでミスが起きたなら、個人を責めるのではなく仕組みを見直す。
それが、今の僕のやり方です。

「全部自分でやらなきゃいけない」と思ってしまうことも正直あります。
でも、実際にはできないことの方が多い。

だからこそ、中野や久保田の存在には日々助けられています。


これからやりたいことは、「なし婚」をなくすこと。
そのために、中野と一緒にMad to Mouth.を形にし、まだ見ぬ未来の文化をつくっていきたいと考えています。

今nano.で取り組んでいることは、すべてその先につながっていてほしい。
nano.としては、いつか自社の結婚式場を持ちたいですね。
場所はどこでもいい。億単位のスケールで本気の挑戦ができる環境をつくりたいと思っています。

・・・

そして最後に、これからnano.への応募を考えている方へ。

これから始まる仕事は、ゴールではありません。
なりたい自分に近づくための、ひとつの手段です。

入社に必要なのは、特別な肩書きや完璧な経験ではなく、覚悟だけ。
会社名を背負って働くというより、自分の振る舞いや判断そのものがnano.をつくっている。
そう胸を張って言える毎日をここで過ごしてほしいと思っています。

知識や経験の多さよりも、自分で選んだ道を、行動で正解にしていくこと。

人が好きで、本気で人と向き合える方と、一緒に働ける日を楽しみにしています。